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初登校! クラス分けテスト [英語留学(ダブリン2000)]

2000年1月10日(月) 午前中
クラス分けのためのオーラルテストに備えて待っていたら、筆記テストの方に呼ばれた。筆記は100問もあって、うんざりした。そのあとエトナという人に呼ばれてオーラルテストを受けた。日本の学校で10年も英語を勉強していた、と言うのは気恥ずかしかった。


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このとき筆者とスピーキングのテストをすることになったエトナという女性は、アイルランド人らしい青い瞳と黒髪の持ち主で、明るい色のパンツ・スーツをエレガントに着こなしていて、笑顔がものすごくさわやかだった。先生の一人なのかなあ、と思っていたが、自己紹介によるとDirector of Studiesであった。

「ディレクター」は日本語でもよく聞く、映画やテレビなどの監督のことだけど、英語本来のDirector (ダイレクターまたはディレクター)には幅広い意味があり、映像監督だけではない。
筆者がこの日持っていたポケット英英辞書によるとこうだ。

100517_1735_01.jpg
director n.
a person in charge of an activity or organization; a member of a board directing a business; one who supervises acting and filming.
(Oxford English Minidictionaryより)

3つの説明があって、日本語にするとそれぞれ「ある行動や団体を担当する人物(責任者)」「ある事業の取締役会の一員」「演技や撮影を監督する者」(筆者粗訳)。エトナのDirector of Studiesは最初の説明に当てはまるもので、このエメラルド校において「勉学」の「責任者」だとすると校長先生に当たる。

もっともそんな事は後で気付いたし、この時は「なんか先生にしては高級な感じだけど、話しやすい人だなあ」と思っていただけであった。お話…もといオーラルテストの内容はこんな感じ。

エトナ
「How long have you been studying English? (どれくらい英語を学んでいますか?)」

筆者の答えは「10 years, altogether」。中学・高校の6年間に大学の4年間。ここで、最初の6年はいい加減だったが大学に入ってからは真面目に勉強していました、だから実質4年くらいです、と言いたかったのだが、なにしろたどたどしいので、ちゃんと伝わるかどうか。ダメ元で話していたのだが、エトナは深くうなづいた。わかってくれたのだ。さすがと言おうか。調子に乗って「大学で、英語は楽しいものだとわかったので、本当の英語を、もっと学びたいです」と言ってみる筆者。エトナの返事はよく覚えていないが、「Welcome」が入っていたと思う。

最後の話題は昨日買ったばかりのアラン・セーターについてだった。「いいじゃないそれ、どこで買ったの?」みたいなことを聞かれたので、ブラックロックマーケットで4ポンドで購入した旨を告げると、「へええ!」といいリアクションを返してくれた。筆者は大阪出身なので安くものを手に入れるのが好きなのは言うまでもないが、高価そうなスーツを着こなしているエトナ校長からするとどうだっただろうか。

さて、筆記テストもオーラルテストも終わりそうなのだが、筆者は授業料を納めなくてはならなかった。一銭も前払いしていないのに、すでにホストファミリー宅に寝泊まりして、登校までしているのは他の国ではレアかもしれないが、ちゃんとクレジットカードの詳細を伝えておいたからいざとなればそこから引き落とされるだろうし、それに、なにぶんダブリン空港の入国審査はゆるかったのだ。それにしても日本国籍で良かったと思う。中国など、日本ほど自由の効かないパスポートだったら事前に授業料を払い込んで、出国前に学生ビザを取っておかなければならなかっただろうから。

というわけで最上階(3階)に向かって木の階段を登り、学生オフィスでお金を払って一安心、と思ったらクレジットカードの読み取り機が故障しているらしく、「また明日来て」と言われた。ここまでくると、さすがアイルランドというしかない。

(続きます)
次回:初めてのレッスン

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